よくある誤解と正しい知識

よくある誤解や勘違いを科学の視点から分かりやすく解説しています

鳥は鳥目ではない

鳥目(とりめ)とは夜盲症のことで、暗所で目が見えなくなる状態を指します。「鳥」という字から全ての鳥が夜盲症だという誤解があるようですが、ほとんどの鳥が夜でも見えています


そもそも鳥目という言葉は、多くの鳥類が夜に活動しないことや、家畜であるニワトリの視力が夜には極端に低下することから生まれたようです。夜間活動しないのは昼行性だからで、全く見えていないわけではありません。渡り鳥など夜に飛ぶ鳥も多く、フクロウなど夜行性の鳥もいます。

ほ乳類の祖先は長らく夜行性だった歴史があり、暗闇に特化しているとも言えます。対して鳥類はほとんどが昼行性で、目の仕組みとしても暗所より明所のほうが能力が発揮されます。例として、色覚が挙げられるでしょう。

もともと四原色(光を受け取る錐体細胞が四種類)だったほ乳類は、夜中心の生活をするうちに二種類を失ってしまいました。ヒトは再び昼間活動するようになったため、残った二種類のうちの一つを変化させて何とか三種類(三原色)に戻しましたが、鳥たちは四原色を維持しています。彼らはヒトにとっての紫外線の領域まで見ることができます。想像するしかありませんが、私たちよりも色彩豊かな景色を見ていることでしょう。

このことから、確かに鳥類は人間よりも昼間の視覚が鋭く、逆に夜は、哺乳類と比べれば弱いかもしれません。それでも、「鳥目」と言われるほど見えないことはないでしょう。


結論: ほとんどの鳥が夜でも見えている。


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