よくある誤解と正しい知識

よくある誤解や勘違いを科学の視点から分かりやすく解説しています

ライオンは子落しをしない

「獅子の子落し」ということわざがありますが、これは子供を厳しく育てることのたとえであって、実際にライオンが子供を崖から落とすという意味ではありません。母ライオンは我が子を大切に育てることが分かっています。

ここで言う獅子とは、ライオンを元にした想像上の生き物です。狛犬や獅子舞の姿を考えて差し支えないでしょう。元になっているとはいえ、もはやライオンとは別のものともいえます。獅子の子落しの「獅子」とはそもそもライオンですらないということです。


同じような例として、キリンと麒麟(きりん)、バクと獏(ばく)が挙げられます。

キリンビールのロゴには馬のような奇妙な生き物が描かれていますが、これが麒麟です。キリンビールの「キリン」とは、アフリカに住む実在のキリンではなく、中国の伝説上の動物である麒麟のことなのです。

また、夢を食べる、などといわれる獏も、マレーバクのような実在のものではなく、伝説上の生き物です。こちらも中国から日本へ伝わってきました。

ただし、これらは伝説上の生き物のほうが先に生まれ、あとから外見が似ている動物に同じ名前がつけられたようです。いずれにしても、同じ名前を持つ空想上の動物と実在の動物を混同しないように気をつけねばなりません。


結論: 獅子の子落しの獅子とはライオンのことではない。


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